08.モートロイドの詳細

■起源

モートロイド(以下略語であるロイドで表記)の起源は新人暦200年代に勃発した「パイオン(PION)星間戦争」(※用語集参考)が大きく関わっている。

当時地球はポリニアンの超科学技術を使用し惑星拠点の拡大に没頭しており、その中でも月のテラフォーミング計画(地球化)は拡増大して行く人口を移住させるため、各国が協力していた。

人間やポリニアンが活動し難い月面で作業を行うため遠隔操作によるモートウォーカー(以下略語であるウォーカーで表記)の作業が多く行われていたが、これをうまくコントロール・管理・整備するために作られたのが「パイオン月基地」だった。

しかしそのパイオン月基地はある日突然武装蜂起、ウォーカー操作用超長距離送受信施設・特殊ウィルスを利用し全世界のウォーカーを一気に乗っ取り地球に戦争を仕掛けてきた。

それに対抗するため、パイオンに支配されない自我を持つウォーカーとして生み出されたのが「モートロイド」だった。
ポリニアンのクリスタルは一般的なAIのようにウィルスに支配されることはないのでこれを最大限人工的に再現、ウォーカーに搭載するという計画だった。

苦難の末、生み出されたロイド軍団はパイオンのメインコンピュータを制圧、地球権を脅かした戦争は終結を迎えた。

■ヒューマンライズ(等身大化)の理由

ウォーカーと同じパーツを利用できるよう同じサイズで作られたが、巨大な体を維持するためには莫大なエネルギ源(栄養分)を必要としていた。
終戦後は世界的に困難な状況だったため何とかサイズを小さくする方法を探さなければならなかった。
しかし物理的に小さく作り直そうとしてもジオクリスタルは現人類の技術力ではこれ以上小さくする事は不可能だった。

そこで科学者達はパイオン軍が開発・使用していた粒子融合転送装置、そしてグノトン仮量子演算システムを修理、異なる空間率を持ちながら現次元から同一位相に認識・干渉する事ができる次元へ送り込む事によって大きさを変えようとした。
これがトランスシステムが開発された一番の理由であり最初の利用方法であった。

実験は無事に成功、ロイド達は等身大になり同じ量の栄養補給で生活しながら経済・生活復旧に協力し短い時間で人類は以前の世界を取り戻す事が出来た。

■ノーマルボディ・専用ボディ

ロイドの身体は「ノーマルボディ」と呼ばれる基礎素体で出来ており、これが言わば彼らの裸体と言える状態になっている。
ノーマルボディはポリニアンの体と外見上ほぼ同一デザインになっており、色はダークグレーが一般的ホワイトも稀に存在する。

初代ロイドは単にウォーカーのボディを使用しているだけだったが、ヒューマンライズで生活するには人間やポリニアンのサイズに合わされている社会・生活施設がロイドにとって不便な部分もあったためそれに合わせた生活用ボディーが必要になって来た。

そこでポリニアンと同じデザイン(構成成分は相違)のボディが開発されロイドたちも彼らと同じ普通の生活を送られるようになった。
現代はロイド専用ボディでも支障が出ないようインフラが構築されている。

ノーマルボディはポリニアンの身体機能が大分再現、同じ形の生殖器も再現されており、最終的な成長調整はマザークリスタルで行われるものの、胎児のDNA合成やメインフレーム構築は母ロイドの中で行われる

ロイド専用ボディは普段の時は収納用ケースモードに圧縮変形されており、必要な時全開ノーマルボディの上にセット、その後相互の組織をナノマシンによって融合(これにより体型が変わる事も)させる事で専用ボディを着用する事ができる。
もちろんノーマルボディの上にポリニアンと同じソリッドウェアーを着用する事も可能だ。

■顔・声

ロイドの目はカメラの役割と同時にディスプレイ機能を備えており、発光によって瞳を再現、感情や意思を表現する事ができる。(例外タイプも存在)
メガライズし巨大化した時は瞳が見えなくなるが、これは発光源とディスプレイ表面に距離が生じ光が拡散するためである。

ロイドの口人間やポリニアンと同じ位置にあり食事をする事が出来る。
一見口がないように見えるタイプの顔も実は閉じているだけで食事の時は口を広げて物を食べる。

ロイドの声は人間やポリニアンと違い機械合成音のため若干エコーがかかった声で発声する。
発声時に口を広げる必要は無いが、発声者の確認が難しくなるので主にマスクを上下に動かす、もしくは目を点滅させるなどの方法によって視認出来るようにしている。

■エネルギー補給

ロイドは人間やポリニアンと同じ食事でエネルギーを補給する。
ロイドの生命の源となっているジオクリスタルはポリニアンのクリスタルが持つ機能をコピーし作られたため、ポリニアンと同じく有機栄養分の接収で生命活動を維持する。

初代ロイド達栄養濃縮カプセルを投与し生活していた。
この方法がより効率的で合理的だったため食べ物による食事はしていなかった。

しかし人間やポリニアン達と一緒に生活している内に「食事文化」や「味」に大きく関心を持つようになり、やがて「食事と言う物をして見たい」という「食欲」が生まれるようになった。

それから意見を共にする研究者達がロイドの食事を可能にする合同委員会を発足。
長年の研究の末、人間やポリニアンが感じる味をほぼ完璧に再現することに成功した。
初めて感じる「味」にロイド達は大変感動したと言う。